2006年度 社会福祉士全国統一研修

新たな課題への挑戦
〜社会福祉の質を高めるための視点〜

 介護保険法の改正、高齢者虐待防止法、障害者自立支援法の制定など、制度・施策がめまぐるしく変化しています。2006年4月からは、地域包括支援センターが全国の市町村に設置され、他の専門職と連携しつつ、社会福祉士が中心となって「総合相談」「権利擁護」業務を担うことになりました。
このような新しい流れの中、私たち社会福祉士には「本人の最善の利益は何か」「生活をいかに支えていくか」という視点がこれまで以上に求められています。私たち社会福祉士は、専門職として有している技術・知識はどのようなものか、これらをどのように活用できるのかという、専門職としての実践力が問われています。
(社)日本社会福祉士会では、利用者の期待と信頼に応えることのできる社会福祉士を目指し、全国共通のプログラムによる「社会福祉士全国統一研修」を開催します。

主  催
社団法人 日本社会福祉士会 生涯研修センター
社団法人 日本社会福祉士会 全国統一研修担当支部

後  援

厚生労働省
財団法人 社会福祉振興・試験センター
社団法人 日本社会福祉士養成校協会
社会福祉法人 全国社会福祉協議会


研修概要
「社会福祉士全国統一研修」は、社会福祉士を対象として、全国8会場、2日間の日程で開催します。
研修プログラムは、社会福祉士が生涯にわたり研鑚を積み重ねていくべき共通の研修課題として設定した6領域のうち、「実践研究」「福祉経営」「福祉権利」「対人援助」「地域支援」から構成されており、全国共通のプログラムです。
「福祉権利」「対人援助」「地域支援」は演習を中心とした選択講座です。各講座のコマ数は会場により異なります。受講できるのは、いずれか1コマです。各コマの定員は50名です。
本研修は、社団法人日本社会福祉士会生涯研修制度共通研修課程の基幹的研修として位置づけられています。2日間受講することにより、共通研修課程10単位となります。


2006年度社会福祉士全国統一研修プログラム





13:00〜13:10

【主催者挨拶】

13:10〜14:40
(90分)

共通講座「実践研究」
テーマ:日々の援助の振り返り、検証することから研究へ 
ねらい:ひとり職場の多い相談業務においていかに業務を振り返り、専門職としての力量を向上させていくか。その基本は自らの業務の記録と援助につい ての検討である。それによって自分自身を向上させるとともに後進の育成へとつなげ、社会福祉士としての援助の専門性を向上させることが望まれる。本講座では、専門職の自己の業務に対する責務としての研鑚のあり方について考える。

14:40〜15:00
(20分)

休憩

15:00〜17:00
(120分)

シンポジウム「福祉経営」
テーマ:福祉サービスの質を高めるために
ねらい:福祉サービスの量の確保・競争による質の向上のために規制緩和が推進されてきている。しかし、市場原理は必ずしも良い方向だけに進むとは限らない。質の高いサービスの拡充には、サービス提供者側の絶えざる業務システムの改善と人材の確保・教育、サービス利用者側への情報提供システムなどが有効に働かなければならない。本シンポジウムでは、福祉サービスの質の向上に関して社会福祉士の果たす役割を考える。



9:00〜15:00
(300分)

昼食時間含:
(12:00〜13:00)

選択講座<講義+演習(ワーク)>
選択講座は午前・午後あわせて300分の講座です。
受講できるのは、いずれか1つの講座のみとなります。

講座1「福祉権利」
テーマ:福祉における権利とその擁護
ねらい:成年後見制度、児童虐待防止法、高齢者虐待防止法、障害者施設での虐待に関する規定と福祉においての権利擁護の制度が整備されつつある。しかし、これらはいずれも権利擁護のためのツールの1つに過ぎない。本当の意味で個人の生活を支えるための権利擁護とはどのようなものか。権利擁護において社会福祉士の果たす役割を考える。

講座2「対人援助」
テーマ:ソーシャルワークの価値〜社会福祉士に求められる自己研鑽と自己覚知〜
ねらい:社会福祉の質の向上とは、利用者の福祉の向上を目指している。そのために私たち社会福祉士は専門職としてその技術の向上に努める義務があるが、技術を使う自己について知らなければ実効的な援助はできない。私たちは社会福祉士として何をめざし、そのために何を獲得していかなければならないのか。よりよい実践を目指して自己と自己の援助方法について考える。

講座3「地域支援」
テーマ:コミュニティソーシャルワークと社会福祉士
ねらい:地方分権・地域で支えるという方向性の中で社会資源としての住民及び専門職は、どのように地域における支援システムを構築し、コミュニティを(再)構築していくことができるか。多くの制度ができ、援助が専門分化する一方で、専門職の介入と共に住民が関わりから手を引くということも起こっている。これに対して専門職はどのように対処していくのか。コミュニティソーシャルワークとコミュニティにおいて社会福祉士の果たす役割を考える。

:プログラムの開始および終了時間は、各会場の事情によって多少前後することがあります。受講者に送付される各会場版開催要項で、最終確認をしてください。


日時・研修会場・募集定員・講師


山口会場(中国ブロック)

開催日程

?9月16日(土)〜17日(日)

開催地

ホテルニュータナカ
山口県山口市湯田温泉2−6−24
TEL:083-923-1313 FAX:083-925-6316

参加者定員

150名

共通講座:実践研究

長岩嘉文

シンポジウム:福祉経営

土屋幸己

選択講座1:福祉権利

(1コマ)久保美紀

選択講座2:対人援助

(1コマ)空閑浩人

選択講座3:地域支援

(1コマ)岡崎仁史



申し込み方法等

申込方法

受講を希望する会場の各申し込み先に、申込受付開始日以降、「2006年度社会福祉士全国統一研修 受講申込書」に必要事項を記載の上、FAX又は郵便でお申し込みください。定員に達し次第、締め切らせていただきます。なお、会場ごとに申込用紙・申込先FAX番号が違いますので、ご注意ください。
必ず「2006年度社会福祉士全国統一研修 受講申込書」をご使用ください。記入事項に間違いや記入漏れがないことをご確認ください。
お申し込みをいただきますと、後日あらためて各会場から、希望選択講座の申込状況、受講費用振込方法、会場・宿泊案内等、詳細についてご案内します。(ご案内がない場合は、各会場申込先にお問い合わせください。)
受講費は事前振込になります。受講費の振込を確認後、正式な受講の受付といたします。
受講受付・希望選択講座は正式な受講の受付(入金)順です。
受講会場は、自由に選択できます。
始めに申込をした会場から別の会場に受講会場を変更する場合は、受講者自身で初めの申込先をキャンセルし、新たに受講したい会場の申し込みを行ってください。主催者側での調整は行いませんのであらかじめご了承ください。

受講資格
日本社会福祉士会会員 および 日本社会福祉士会会員以外の社会福祉士

受講費 
会員:12,000円   非会員:18,000円
日本社会福祉士会へ入会手続中の場合は、会員扱いといたします。
受講費には、研修資料(レジュメ集)代金を含みます。

研修サブテキスト
『新社会福祉援助の共通基盤』(中央法規出版、2004年)を共通研修課程の基幹的テキストとして位置づけています。6領域に基づく研鑚のために購入されることをお勧めします。事前購入及び当日購入が可能です。会場に用意できる部数には限りがあります。なお、当日持参の必要はありません。

備 考
会場によっては、車椅子を利用される方等に個別対応が必要な場合があります。準備の都合上、車椅子を利用するなど受講に配慮が必要な方は、「2006年度社会福祉士全国統一研修 受講申込書」の該当欄にその旨を記載の上、各会場にお申込みください。
修了証はありません。修了証明書が必要な方は当日会場で申し込みをしてください。
欠席、30分以上の遅刻・早退がある場合は、修了証明書の発行はできませんのでご注意ください。

会場・申込・問い合わせ先


会場

受付開始

申込・問合せ先

山口会場(山口市)
ホテルニュータナカ
9月16日・17日

7月1日以降

【申込先】
〒753-0074
山口県山口市中央5丁目2番34号 セントラルビル内
名鉄観光サービス株式会社山口支店
TEL:083-923-2600
FAX:083-923-2552
E−Mail: 1-yamaguchi@mwt.co.jp
【問合せ先】
〒753-0072
山口県山口市大手町9−6
山口県社会福祉協議会福祉人材センター内
山口県社会福祉士会 事務局
TEL:083-924-2783
FAX:083-922-6652
E−Mail: shashikai@yg-you-i-net.or.jp