JCLU9月例会
国際人権基準からみた
触法心神喪失者観察法案と日本の精神医療制度の問題点


 障害や殺人などで逮捕された精神障害者が心神喪失にあるとして不起 訴になったり無罪が確定した場合に、精神病院への措置入院を検討する 制度が、現在国会で審議されている「触法心神喪失者観察処遇法案」で す。

 この法案は従来の簡易鑑定制度や措置入院制度の問題には触れず、そ れに更に追加されるものです。「精神障害者は危険」という偏見を助長 し、充分な適正手続きがとられない可能性があるとして、精神障害者の 当事者団体や法律家から反対の声が挙がっています。JCLUでも、総会記 念シンポジウムで取り上げ、その議論を元に7月には見直しを求める意 見書を発表しています。

 今回は日本の精神医療制度の問題点と国際人権法の双方に詳しい、ティ モシー=ハーディング氏をお呼びします。この法案はもちろん、法案を 議論する前提として日本の精神医療制度と国際的人権基準の重大な差に ついて、患者の人権と治療の両面から話していただきます。

9月5日(木)18:15-21:00

弁護士会館10階1006A・B
 千代田区霞が関1-1-3
 丸の内線・日比谷線・千代田線霞ヶ関駅B1-b出口
 会場連絡先:第二東京弁護士会3581-2255

講師:ティモシー=ハーディング氏
(ジュネーブ大学付属法医学研究所所長)

参加費:1000円(JCLU会員無料)

主催:(社)自由人権協会
 住所:〒105-0002 東京都港区愛宕 1-6-7 愛宕山弁護士ビル306号室
 電話:03-3437-5466 FAX: 03-3578-6687 Eメール: jclu@jclu.org

※ハーディング氏略歴
 司法精神科および司法医学の2つの専門科医。85年から89年の第1次 から3次にわたる国際法律家委員会(ICJ)調査団メンバー。ICJは、日本 の精神医療改革の勧告を政府に提出して改善を求めている。現在、ジュ ネーブ大学付属法医学研究所所長であり、ヨーロッパ拷問禁止委員会の 特別委員でもある。

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