ブッシュ大統領に反戦のテレパシーを送ろう
フランスのアーティストで、ベン・ヴォーティエという人が、Centre telepathique (テレパシー・センター)というイベントをやっています。
なかなか素敵なサイトです。
【ヴォーティエ氏のメッセージ概要】
私は、テレパシーがいつも有効だとは思いませんが、大勢の人の思いがひとつにな
ること、それが巡り巡っていくことの力というのはあると思います。そこで、テレパ
シーとテレキネシスを実施してみることにしました。
☆ 対象は、米国大統領ジョージ・ブッシュ氏です。
☆ 目的は、イラクでの戦争を彼に思いとどまらせることです。。
思念が力を発揮するためには、同一の時刻に一斉に思念しなければなりません。
この時刻が来たら、心を澄まし、落ち着いて、次のようなブッシュ氏へのメッセー
ジを心の中で、心をこめて唱えてください。
「米国大統領殿
メッセージの転送時間は3分間です。
テレパシーを送るためには、心を静かに整えて集中してください。
磁石でワシントンの方向を正確につきとめておくのは、よいことです。
メッセージは、あなた個人で送るのでも、仲間と一緒に送るのでも結構です。心の
中で唱える主語が私であっても私たちであってもかまいません。
試してみる価値があると思いませんか
ご賛同の方は、このメッセージを広めてください。
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(転送者注
この行動は、誰の害にもなりません。
私自身は、思念が伝達されたと見てよい現象をごくわずかには体験していますが、いつもそんなことがあるわけではありません。ただ、同じ思いの人がまわりにいることによって、それが強化されるのではないかという印象は受けています。
唯物論者の方は、次のように考えてみてはどうでしょうか?
ブッシュというのは悪人だから、何も届かないだろうという思いはもたないほうがいいと思います。あの程度の愚かな悪人は世間に珍しくありません。監獄産業が栄える米国にはざらにいる殺人や暴力や詐欺で監獄に入っている囚人と、彼の間にどれほどの差があるでしょう。彼の境遇と地位が、あんな平凡な人物を世界一有害な人間にしてしまったのです。そして、どんなに悪い人間でも変わる可能性はもっています。もちろん彼が現実に別人になることは望めませんが、彼の心の深層に一定の働きかけをしてみることは無意味ではないかもしれないのです。ワシントンの大通で10万人、20万人のデモをすることのように。
上記のメッセージはすでに方々に流しましたが、案外いろいろな人から反響がありました。
元のヴォーティエ氏の案には、ブッシュ氏の口をきけなくする、といった内容も含まれていたのですが、あるMLで女性のメンバー複数から疑問を呈されたので、やめました。ヴォーティエ氏にも伝えてありますが、氏からは特に回答はありません。
その女性の意見というのは、テレパシーが効力をもつものだとすれば、それで人に思いを伝えるのはともかく、体の動きを拘束するというのは、暴力性をおびていて、容認できないというものです。
ラエリアン・ムーブメントがクローンの子どもを生んだなどと言っているくらいで、すでにそうとう気味の悪い世の中になっているのですから。
戦争をやめろというメッセージを送っても、あのような人が受け取るわけはないので、念が有効に送られた証拠がどうしてもほしいのも事実です。しかし、かりにブッシュ氏が、プレッツェル事件につぐ第二の珍事を起こしてくれても、ホワイトハウスは隠すのではないかとも思うのです。
そんなわけで、私としては、予定通り10日の真夜中になったら、3分間、じっと真剣に黙想しますが、あの人物の体の動きを指定するようなメッセージはやめておこうと思いますし、皆さんにも、そうお願いしたいと思います。
それじゃ、ただのお祈りじゃないか、なんて言われると困るのですが、それでも、世界全体の人たちが思いをひとつにすることができるならば、大きな意味があるでしょう。
もちろん、10日の米国東部時間10時33分から36分までの間に、ブッシュ氏がまたもやプレッツェルを喉につめても、それは単なる偶然です。
なお、この行動にご参加くださる方から、ご感想などいただければ幸いです。 すでにいただいたお便りによると、ある方は、筑紫哲也のニュース23にもメールを送ってくださったそうです。また、あるジャーナリストの方からは、みなが心をひとつにすることに意義を感じるから参加するとのメッセージをいただきました。テレキネシスの暴力性をご指摘くださった方、時刻合わせのURLをご教示くださった方もあわせ、この場でお礼を申し上げます。
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Mr. President of the USA,
The message which arrives to you in this moment comes from a world
We are against your desire of war on Iraq
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テレパシー後記
アホとまちがわれるかと、恐る恐る方々に流してみたテレパシー・イベントのお知らせでし
たが、皆さんに温かく真剣に迎えられ、感激しています。
皆で心を合わせましょうと呼び掛けたら、大勢の人が考えを分けてくれました。自
分は自分一人で物を考えてるわけではないなあ、とつくづく感じます。たいへん幸せ
なことです。
ところで、 オカルトというものが、なぜ、警戒されるかというと、
1) 物質的な法則が簡単に破られるようでは、混乱がおきる、ということが、ひとつ
あ
ります。
2) それとともに、物質的な普通の法則から逸脱してもいい、などというと、射幸心
の
つよい人が、まじめに努力せずに、ぬれ手にアワの大儲けや、人を勝手に支配するこ
となどを狙いますから、これも感心できません。
3) 物質的な法則とともに、心の法則性(倫理性や政治性と結びついた)も、オカルト
によって無視され、抑圧されてしまうことがあります(これがマインド・コントロー
ルでしょう)。
4) それと、目に見えぬ力で人を支配操作するというのは、権力者のための手段とし
て
とっておきたいから、それで秘匿する(これがオカルトということのもうひとつの意
味でしょう)ということもあるでしょう。優れた技術は独占したいものなのです。
5) 「わざわいの時代は印を求める」とイエスも言ったように(マタイ福音書12-39)
世の中の混乱とオカルトブームはいつも同期しているので、胡散臭がられるというこ
ともあるでしょう。しかし、それは、あまり公平な考え方ではありません。
6) オカルトに往々封建道徳復興のイデオロギーがくっついているということもあり
ますが、これは、分離すればいいことでしょう。
・・・こんなことを書いて、あちこちに流したら、メールで知り合っていたある人が、イギリスからはるばる、次のようなメッセージを送ってくれました。
坂野 正明です。なるほど、私の文章には大きな欠落がありました。
坂野さんの考えは、基本的に健全なものです。
ただし、以下のことは付け加えておきます。
UFOは、オカルトでしょうか? 既知の地球大気圏内の現象
の分類枠には収まりませんが、あれはあくまで通常の人間の感覚で捉えた自然現象(地球外ではあれ)の存否を問
題にしているだけで、かならずしも、オカルトだ、迷信だと決めつけるべきことではないと思います。
権力者は大衆が本気でオカルトに入れ込むことを望んでいるかというと、そうでもないです。
権力者にとって「宗教」を大衆にあてがって
おくと都合がいいのは、それが、人
間を越えたものを思念させることで、宿命論に人を連れ込み、権力への従順を、刷り込むことができるからです(それこそが、まさに、憲法や教育基本法の改悪をもくろむ連中の目指すものなのです)。
人間のもつ可能性を追求するかぎり、超能力にもタッチするのは当然なことでしょう。
いわゆる「科学的」な考えと、不合理な考えの両面から、大衆を運命論者・権威主
義者にして
おくのが、いちばん権力者には都合がいいのです。
権力者は、オカルトをも科学をも自分の都合のいいように使いたいので、科学も、オカルトも、不十分にやっておれ、マジにやったら承知しないぞ、ということではないでしょうか。
大衆をだまそうとする以前に、権力者自身がそういうものに騙されること
を好んでいる。
唯物論的思考、分析的思考には、非常に重要な役割
があります。それは、大半の宿命論を破壊し、個人の存在を守ること
です。
唯物論者である、と自分で名乗るほどの人たちは、そうすることで、すでに大変精神的です。単に(即自的に)物質的なだけの人は、自分を唯物論などと言いません。たぶんお寺と神社で拝んだりしているでしょう。ただ、唯物論では 唯物論者自身の精神性を根拠づけることは不可能です。だからといって、自称精神主義者や観念論者がやってみせる根拠づけが正しいという保証はまったくありません。あとは、論理学で言う帰謬法で、精神性がなかったらどうなるか、と考えてみることしかないのではないでしょうか。まさに地の塩の論理です。
唯物論の立場に立とうと、オカルトを信じようと、人間のエゴの問題は変
わりなくついてまわるでしょう。宗教は、エゴを越える契機を含んだものですが、その「エゴを越える」ということが、たいへんなエゴのもとにもなるという、やっかいな問題があるようです。
私個人としては、超能力とされるものは案外、人間が元来もっている自然な能力なのではないか、と思っていますが、超自然現象には興味ありません。イエスが病人を癒したことは信じますが、水の上なんか歩かなくてもいいし、復活なんてしなかったと思います。それと、超能力なんかなくてもいいけれど、普通の意味で人間性と呼ばれるものは、凡百の心理学者をはじめ、そのへんの平均的にチョイいかがわしき人物が自分を基準にして想定したものだから、眉唾だ、と考える権利が、私を含め、大勢の人にあると思います。
たいへん長たらしくなりましたが、いちおう以上をもって、ブッシュにテレパシーを送ろうイベントの後記といたします。どうせ私の考えたことです。どこかにアナもあることでしょう。そういうご指摘、ご感想などいただければ、さいわいです。 少年A≠酒鬼薔薇 |