ブラボー・チャベス&チャベス支持派のベネスェラ民衆たち!!


復権を喜ぶチャベス氏(右)とカベジョ臨時大統領代行

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ベネスェラのクーデタに米国海軍が関与

クーデタが「民主主義の勝利?」
 ここまで墜ちたか米国マスコミ

ベネスェラのクーデタの背景(しんぶん赤旗)

現地在住の米人社会学者によるレポート

ガルシア・マルケスによるチャベスのポートレート

田中宇氏によるチャベスとフジモリの比較論考

「クーデターを乗り越えたベネズエラ」(しんぶん赤旗連載) 現在1〜2

ベネスェラ政変劇について

 ベネスェラ(ベネズェラは米国なまり)のチャベス氏は、デモ隊に死者が出たことの責任を負わされて辞任を要求され、軍の監視のもとに置かれていましたが、2日後には、解放されて、大統 領公邸に帰り、支持者 に迎えられて、政権復帰を宣言。
 クーデタで自認した国家元首が返り咲いたのは、現代史では例がないそうです。

 パレスチナの自爆攻撃とイスラエル兵士の悪虐非道、日本国内の有事法制、ブッシュの中東攻 撃・・・どこを見てもろくなニュースがない中で、これはじつにいいニュースです。

 チャベスさんは、土地を大地主層から農民に分配し、何万もの子供達に教育の機会を得させ、貧民が 自分で建てて住んでいた家の所有権を彼等に与えるという、まことに正当な改革を行った人です(日本の愚劣な二世政治家の「改革」とはなんの関係もない)。
 アメ リカにとって3番目に重要な産油国である立場を利用して、OPECで、アメリカに対峙する立場を貫いてきたチャベス政権のベネスェラの姿勢は、国際的にもきわめて貴重なものです。
 そんな立派な政治家が、デ モ隊の死亡の責任をとって辞任???。

 このニュースを最初読んだときは、あのチャベスさんが、タウンミーティングで気にくわない発言をした市民を逮捕させる小泉と同列のアホだなんて、絶望的だ、と、思いました。

 しかし、真相はこうです。
 大企業主、エリートの大規模労組幹部、軍の古参幹部、マスコミ経営者ら、既得権益を手放 したくない連中が、テレビで10分おきにアジテーションCMを流して反チ ャベスのデモを動員。それに遅れてチャベス支持派(多くは貧民たち)の自発的なデモが出 てきて、両者が衝突。これに乗じて、正体不明の狙撃者がビルの上の階からデモ隊をねら い撃ちした。死者10人強のほとんどはチャベス支持派。
 Znetに報告を寄せたカラカス在 住の米国の社会学者グレゴリー・ウィルパート氏のレポートは、そう書いています。 。

 一般のマスコミや、米国政府は今なお、死者は反大統領派のデモで、責任はチャベ スにあると言っているのですが、上記の報告によれば、新聞のベ ネスェラ情報は、反チャベス系の息のかかった地元紙が書いたことの鵜呑 みだそうです。
 (ひとつ気になることは、民営のマスコミは全部が反チャベスのキャンペーンを張ったとき、なぜ、実際にニュースを取材して書いたり放送したりしたマスコミ労働者の間から、抵抗の動きはなかったのかということです
 ○4月17日加筆
 ウィルパートさんからの私信によれば、チャベス支持者は貧困層だが、ベネスェラのメディア労働者は中流の上の階級の出身なので、ほとんどが反チャベスであり、またメディアは、少数の超大金持によって、じつによく支配されていて、これが猛烈な反チャベス派だからだ、とのことです。)

 チャベスさんの改革は強引だったと言われますが、強引にせざるを得ない事情がなかった かどうか、ということは、報道されません(赤旗の報道は例外でしょう)。
 強引といっても、軍隊を出したわけでもない。
マスコミは10分おきのCMで反チャベス・デモの動員をかけたのですが、それでも、 チャベスさんは、強権を発動したわけでもなかったのです。

 大統領が国有石油会社のトップ人事を差配ことも挙げられていますが、これはベネスェラで、決して違法ではなく、従来か ら行われてきたことなのです。チャベスさんが社長にした人物は、経済学の教授だった そうです(たぶんマルクス経済学専攻なのでしょう)。

 カルモナの就任に自然発生的なデモで轟々と抗議し、ヘリコプターから降りるチャ ベスさんを出迎えたのも、貧乏な大衆だったとのことです(BBCのサイトによる)。

 ウィルバート氏の報告は、チャベス氏が攻撃された理由のひとつは、インディオの血を感じさせる容貌に対する人種差別的偏見ではないか、とも書いています。

 うれしいのは、今回の政権復帰を支えたのが、中南米諸国による、 クーデタへの厳重な抗議と、カルモナ政権を認めないという通告だったことです。お りしも、コスタリカで開かれていた中南米19カ国によるリオ・グループ会議が非難の 声明を発したのでした。(朝日新聞による)。

 中南米は、経済は厳しい情勢ですが、それでも政治的には立派です。中南米と言えば米国の中庭と言われるほどですから、今回のクーデタもCIAの関与が当然疑われます。冷頑政権のアメリカが、グレナダに社会主義政権が誕生したとたんに潰した例を思うなら、今回その米国が、あまり露骨な介入をしていないのは、中南米諸国がそれだけ団結して力をもつようになったからでしょうか。そして、ここに、あの憲法第12条を掲げたコスタリカが、欠かせない働き をしてきたことを、 思わずにはいられません。
 周囲の中南米諸国に対して、同じような民族構成であり、同じく貧乏人どうしとい う気持をもっているのが、コスタリカに平和路線を貫かせたひとつの条件なのかなと 思います。日本は、脱亜入欧の成金・軍事大国ですから、周囲の国に対して、自分か ら孤立しているのではないでしょうか? それだけに、教科書問題は、いよいよ重要 だと思います。

   Bravo Chavez, Bravo chavezistas!!

HP【少年Aは酒鬼薔薇ではありません】