A少年のために立ち上がった私たちの集会に、ギターとアンプ持参で参加してくれる年若き労働者、詩人、否樫侑氏のバンド《遅れてきた青年》ライヴ・コンサート。

 神戸事件でアホをさらけ出した大江健三郎に対する、元(今も?)大江作品愛読者として投げつけた彼の批判は、独特の名文です。ぜひ御一読ください。(神戸事件の真相を究明する会パンフ第4集、第5集所収)


*******《遅れてきた青年》ライヴ*******

2002/9/14(土)

高円寺ペンギンハウス

《直立二足歩行動物の夕べ》第5回

19:00開場、19:30開演(予定)

\1600(ドリンク別)

※前売りチケットはありません。

杉並区高円寺北3-24-8/03-3330-6294
(高円寺駅北口〜純情商店街突き当たり左〜ドトール地下)
http://www3.plala.or.jp/FREEDOM/PENGUIN.htm

[共演バンド] 未定

約2年にわたるレコーディングを経て、
 ついに近日(!?)発売予定!
遅れてきたサード・アルバムにして
 初のCD作品!(発売日未定…)

旧世紀の遺蹟 〜二十世紀の夕暮れに〜
《遅れてきた青年》 (全13曲)

1.九十年代の苦渋
2.犬
3.重たい喫煙者
4.恋する者たちの裂け目
5.弱々しい全力疾走
6.いつまでも酷たらしい死者
7.虜の小鳥(あるいは 犬の濡れ衣)
8.双子と紙凧
9.夜の待ち人
10.淋しい夜(窓ぎわの首吊り屍体!)
11.燃える棘(永えの死の床へ)
12.われらの時代
13.アングロサクソンのサクソフォン

        (全詩曲:否樫 侑/南 終次)

 アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない。
 恥辱のあまり崩れ落ちたのだ。
 仏像の偉大さなど何の足しにもならないと知って倒れたのだ。
 パンを必要としている国家を前に、
 必要もなくそこにあった仏は恥を感じて倒れたのだ。
       (二〇〇一年三月、モフセン・マフマルバフ)

*   *   *
瓦礫のバベル

誰もが目を疑ったに違いない。
これは夢でもましてや映画でもない。
むしろあなたは長く甘い眠りの淵から
あの炎とともに今、目覚めたのだ。

誰もがみな見殺しにされた人質で
テロリストに捧げられた生贄で
濃度の低いガス室の虜で
ハンバーガーみたいに均質な挽き肉で…

プロテスタント過激派の王は
愛する犬と優雅な休日、
たるんだ腹にプレッツェルを詰めこんで
マッチョの肉弾戦に思わず悶絶!

マフマルバフの言葉を真似て言えば、
ニューヨークの双子のタワーは
きっと破壊されたのではない。
恥辱のあまり崩れ落ちたのだ。

飢えて虐げられる民のいる世界では
こんな塔の高さなど
何の役にもたたないと知って
恥を感じて斃れたのだ。

双子のバベルはうなだれ、跪いた。
世界を蝕む重たい病のために!

(2001年9月11日〜2002年1月)


虜の小鳥

いつまでも酷たらしい死者

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